集団的自衛権行使容認閣議決定!

久しぶりのブログ更新になってしまいました。

 

6月25日に6月議会も閉会し、議会報告をしなければならないところですが、今日の集団的自衛権行使容認の閣議決定を受けて、昨日行った街頭宣伝の内容を訴えさせて頂きます。

 

 

先週閉会しました6月議会では、皆さん注目の中、「憲法解釈の変更による集団的自衛権の行使容認に反対する意見書」を国に提出することを議会の賛成多数で可決しました。鳥取県内では伯耆町、湯梨浜町、日南町でも同様の意見書が可決されています。しかし、安倍首相は、国民多数の反対の声をおしきって、明日7月1日にも集団的自衛権がおこなえるように憲法の解釈を変える閣議決定を強行しようとしています。今こそ、戦争反対の世論を強く大きくしていきたいと思います

 

みなさん、集団的自衛権を行使するということは、日本が攻撃されていなくても、「海外での戦争に日本の若者を参加させ、殺し殺される国にする」「日本を戦争するに国にかえる」ということです。

 憲法9条は、戦争しない、軍隊をもたないと定めています。だからこそ歴代政府は、自衛隊は「自衛のための組織であり」、「海外での武力行使はできない」としてきました。だからこそ、自衛隊は海外でただ一人の戦死者も出さず、他国民を殺すこともありませんでした。難民支援・災害復旧などで海外に派遣された自衛隊の評価が高いのも、現地住民に決して銃を向けることはないとの信頼があるからです。

ところが、安倍政権は、これを180度変えようとしています。他国への武力攻撃を、日本への攻撃だとみなして、いっしょになって武力行使する。憲法9条のもとで、どうしてこんなことが許さるのでしょうか。そんなことになれば、私達の友人である自衛隊の皆さんが命の危険にさらされ、他国民に銃を向けなければならなくなります。

 安倍政権は、他国を守るのも日本を守るためだといった「へ理屈」で、押し通そうとしています。しかし、こんなことを許せば、なんでも「自衛のため」という理由で、武力行使が可能にされてしまいます。実際、過去に日本は「自存自衛」のたたかいだといってどんどんと侵略を拡大し、結果としてアジアで2000万人、日本人310万人が犠牲となる悲惨な戦争へつきすすんでいくことになりました。

 「歯止め」がある「限定的」だから大丈夫などといっていますが、「密接な国のため」とはどの範囲なのか、「明白な危険」もどの範囲なのか、判断するのは時の政府です。それこそいくらでも解釈できます。また、判断の根拠をただしても「それは特定秘密」ということにされ、国民にも国会にも真相は知らされないまま、政府の判断でどこまでも範囲は広がるだけです。実際、自民党の高村副総裁は、活動に地理的な制限は設けない、「明白な危険」があれば「地球の裏側」でも活動は可能だとしています。後方支援としてアフガニスタン戦争に参加をしたドイツでは、結局本格的な戦争に巻き込まれ、55人の死者が出ており、PTSDの患者も急激に増えています。なんということでしょうか。

 みなさん。最高法規である憲法に違反する閣議決定は憲法違反であり無効です。他国のための戦争に参加する集団的自衛権が、戦争しない、軍隊をもたないという憲法9条から出てくる余地など、まったくありません。「解釈」の名を借りて9条を大本から掘りくずす閣議決定をおこなって海外で戦争する国づくりを進めるなんて言語道断です。これまでの政府の憲法解釈を一片の閣議決定で葬るなど、憲法破壊のクーデターだといわざるをません。境港市議会でも、意見書に賛成した複数の議員から、憲法をないがしろにするものだ、立憲主義の否定を許すわけには行かないという声が聞かれました。

 

もちろん、一片の「閣議決定」で自衛隊を動かせるわけはなく、国会では集団的自衛権行使のための法案が出される可能性もあります。私達日本共産党は、一つ一つの法案を通さない闘い、憲法解釈の変更による集団的自衛権の行使容認を許さない闘いを国会の内外で、皆さんとご一緒に続けてまいります。皆さんの意思表示ができる方法として国会への請願署名にも取り組んでいます。ぜひご協力をいただきますようお願いします。